わが国唯一のビジネスアーキビスト対象講座として東京で30年続く講座を、今回初めて関西で
開講しました。企業・団体の史資料管理や社史編纂、博物館などの業務に携わるビジネス
アーキビストの研修のため、資料の管理や保存、活用などについて、優れた講師や実際の企業
内経験者が講義しました。
〈カリキュラム〉
■講義 1 10:15〜11:45
テーマ 紙資料の保存と対策
講 師 金山正子(公益財団法人元興寺文化財研究所文化財調査修復研究GL)
ねらい 紙資料劣化要因と対策、日常業務での管理方法や取り扱い上の留意点を学ぶ。
■見学 12:45〜13:45
大阪企業家ミュージアムの見学(解説付き、受講者対象)
■講義 2 13:50〜15:20
テーマ 資料のデジタル化とその活用について
講 師 茂原 暢(公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター長)
ねらい 膨大な実業史資料を集めた『渋沢栄一伝記資料』や社史索引データベース作成等の
事例を通して、企業史料におけるデジタル化の意義と活用方法を考える。
■講義 3 15:30〜17:00
テーマ 資料の収集、評価・選別、管理と活用
講 師 佐藤政則(麗澤大学経済学研究科教授)
ねらい 企業史料の収集から、保存すべき資料の評価・選別、整理・活用までのシステムに
ついて、豊富な参考事例によって学ぶ。デジタル時代に対応する資料管理システム
についても考える。